案外サンタはいるかもな。

それから、あんなに憂鬱だったバイトに行くのが楽しみになった


オーナーの親切で、しばらくは優真君と同じシフトになれて。


ケーキ屋さんの仕事も意外と楽しかった


そりゃあ…失敗も沢山したよ?


間違えてケーキを詰めちゃったり


箱を組み立てられなかったり


レジだって全然できなかった。


でも、優真君が嫌な顔を一つせずに丁寧に教えてくれたから、なんとか少しずつ出来るようになたんだ


…だけど


上手くいくことばっかじゃなかった。


それは、優真君との距離がちょっとずつ遠ざかってる事。


教育係である優真君にいつまでも甘えてるんじゃだめなのはわかってた


だけど私は、バイトの先輩後輩じゃなくて、


クラスメイトとして仲良くして欲しかった



…もしかしたら私が無意識のうちに何かしちゃったのかもしれないし


でも、それすらもわからなくて。


意気地なしの私には聞く勇気もなく、悶々とする日々は確実に過ぎ


夏休みは終わりを告げた。



そして、それからもずっと行動を起こせなかった私は


クリスマスパーティーにはバイトで行かないって聞いた時、これだって思った。


…グズグズ引きずってちゃダメ


例え、振られてきまずくなっても


このクリスマスを期に私の片想いを終わらせるって決めたから


でも、やっぱりチキンな私はアピールすら出来なくてとうとうクリスマスを迎えてしまった。