案外サンタはいるかもな。



「………ククッ…っはは!」


「えーなんで笑うの!?」


最初は堪えながら笑うって感じだったのに


今は二重の目を細めながら爆笑って。


よくわからない。しー君(白鷺君)


「…っはぁ、しー君って


俺もお前の事、しーって呼ぼうと思ってた」


可笑しそうに上がる口角、でも向けられた瞳は優しさを含んでいて


「……………っ」


───ドキッ


え…今…


胸がドキッって…


なに、これ?


「満井…?」


はっとして視線を戻せば、私の顔を覗き込んでいて


「あ、ううん。


2人ともしーじゃ区別つかないね?」


思わず慌てて、少しだけ顔をそらしてしまった


「…そうだな。じゃあ優真でいいよ


俺も詩桜って呼ぶから」


優真…呼べるかな…?


ゆ、ゆ、


「優真…君…?」


恐る恐る視線をあげると


優真君は、優しい顔で微笑んでいて


「ん。よろしく、詩桜」


「(…………っ)」




その時確信したんだ。


ああ、私はこの人が好きなんだって。


高2にして初めての恋だけど、不思議と迷いは無かった


だって


──ドキッドキッ


優真君を見る度にキュッと高鳴る感情を


私は"恋"としか名付けようがなかったから


…今思えば、私は優真君に一目惚れをしていたのかもしれない