美咲先輩は確かに嫌な相手だ
告白されて断ったら泣かれ、
その時にあの人は俺が涙に弱い事を知ったんだと思う
それからは冷たくする度に泣かれそうになり今では放置している。
…まさかそれを詩桜に勘違いされてたなんて夢にも思ってなかったからな
時は流れて、冬。
クリスマスというイベントに便乗して
パーティーをするとかなんとか言ってたが
彼女を作りたい男と彼氏を作りたい女が集まるパーティーなんて行きたくもない
だからバイトを理由に断った
クリスマスは人出も足りなくなるし
…まあ本当はその日くっつくであろう詩桜と颯大を見たくなかっただけだけどな
つくづく自分はこんな女々しいやつだったのかと思う
ほんと、情けないな俺。
その日も美咲先輩が絡んできたが
何を言われたかなんて覚えていなかった
そして、クリスマスの日
詩桜は何だか朝から憂鬱そうで
俺も、颯大がいつも以上に詩桜に絡んでるのを見てあんまり気分は良くなかった
まあ途中から見ないようにしてたけど
詩桜の憂鬱そうな顔はバイトまで続いていて
店が終わると、切なそうに外を見ながらため息をついていたから
颯大に会いたいのかなんて勝手に思ってイラついた
その人を助けようとする優しさも好きだったはずなのに
何故かイラついてしまった自分にまたイラついて。
何かを言いかけた詩桜を置いて店を出た

