だけど、いくら探しても優真君は見つからない
体力も限界で、
誰もが大きなツリーに見惚れる中
私は、もう閉店した人気の無いお店に手をついて息を整えていた
…方向、間違えちゃったのかな?
なんで私早く追いかけなかったんだろう?
なんでもっと…早く気持ち伝えなかったんだろう?
後悔はしないって決めたはずなのにな
その時
大きな歓声と共に大きなクリスマスツリーに光りが灯った
つられて見上げると
「あれ…なんで…」
ツリーなんか見えない
ぼんやり歪んで、ゆらゆらしてる
カラフルな光だけが細長くみえるけど…なんで…
目がおかしいのかなって思ってパチパチと瞬きをすると
…頬を伝った何か。
それは雨なんかじゃない。
「なんで泣いてんの、私…」
紛れもない涙
「こんなとこで泣いて何になるのよ…っ!」
泣くな、頑張れ私
そんな気持ちとは裏腹に涙は一向に止まんない
こんなんじゃ、優真君がいても見つけられないよ
弱気になっちゃダメなのに…
力が抜けてズルズルしゃがみ込んでしまった
寒い…
そういえば私、バイトの制服で飛び出してきちゃったんだっけ?
そりゃ寒いよね
「うぅっ…」
だから冬は嫌いだ
だってこんなに悲しい気持ちにさせるから
…うそ、ただの八つ当たりってわかってる

