にじいろ

ヒソヒソヒソヒソ
覚悟はしてきたつもりだった…。
クスクスクスクス
ゴミ箱に捨てられた上履き。
後ろに追いやられた机と椅子。
どこからか聞こえる笑い声。
きっと、これはいじめなんだなって思う。
「あ〜あ、やっちゃった」
怖くてしょうがないのに、何故だか清々しい気分だ。
「…こと…は……?」
久しぶりに呼んでくれた。
「結美、おはよっ」
「……馬鹿じゃないの?あたしに味方したんでしょ。もうあたしたちは友達じゃないんだよ!」
まるで、自分に言い聞かせるような声。
「そしたら、また友達をやり直そうよ。」
やっぱり、結美の存在はかけがえのないものだって。気付いたんだ。
「馬鹿だ……」
結美は、涙目で笑った。