にじいろ

「…結美、おはよう」
別れを告げたのはついさっき。
それなのに女子の情報網はやたらと早く、教室に入るなり質問攻めされた。
…高瀬くんがモテるからってのもあるけど。
「……あたし、友達やめる」
結美は、真っ赤に腫れた目で私を見た。
「…………ど、うして?」
目の前が真っ暗になる。
嘘だよね。
嘘だと言って。
「蒼斗がことはを好きな限り、あたしに振り向くことはない。ってわかった。」
「そんなこと……」
「ないって、言えるの?…ことはが?」
ゾワッ
鳥肌が立ってしまうくらいの気迫。
「話しかけないで」
泣いちゃ、だめなんだ。
強く言った結美の方が辛そうな顔をしているから。
「…わかった」
一日に、大切な人を二人失ってしまった。
……………泣くな……。
弱さを見せちゃ先に進めない。