にじいろ

「ゲーセンでも行くか!」
「…うん」
ニカッと杉浦くんが笑う。
高瀬くんは、こんな風に誰かのために笑ったりはしない。
時々太陽みたいに笑うような人だから。

「何かとって欲しいものある?」
杉浦くんはクレーンゲームを指さした。
「うーん…、牛のぬいぐるみ!」
「おっけ!俺ゲーム得意だしぜってぇ取るから!」
腕まくりをして妙に張り切る杉浦くんは、なんだか可愛らしかった。
高瀬くんとも前にここ来たっけ。
イメージに反して、銃でゾンビを撃つようなゲームが得意で驚いたんだ。
…彼女との放課後デートなのに、ゾンビゲームやらせるなんて。
そんなことを思ったけど、楽しそうな顔を見たらこういうのもいいかなって。
またやろうねなんて言って。
ずっと幸せなんだって思ってた。
「ことはちゃん!一発でとったー!!」
「…すごいねっ、ありがとう」
杉浦くんは優しいから。この笑顔が本物じゃないってわかるんだろうな。
それでも、そばにいてくれるなんて。
「俺今でもことはちゃんが…好きだよ」
顔を赤くした杉浦くんは三度目の告白をした。