**高瀬side**
「沢田、屋上行こ」
放課後沢田に声をかける。
「ごめんっ、委員会があるから先行ってて〜」
「ん。待ってる」
沢田は、柔らかく笑った。
………………沢田が天使に見える。
屋上は太陽に照らされ、夏休みが近づいていることを実感させた。
「アイス食いてー」
「翔太、アイス好きなんだ?」
背後にいたのは–––工藤だった。
「工藤…」
沢田と付き合うことになった、と伝えた日以来初めて会話をした。
「あたしやっぱり翔太が大好き」
2週間前の、沢田の言葉がよみがえる。
『私、高瀬くんがだいすきだよ』
沢田への気持ちと工藤への気持ちは全く違う。それだけは分かる。
「工藤の気持ちには答えられない」
「…あたし、悪魔になるから」
「え…?」
瞬間。戸惑った俺の唇に、柔らかいものが触れた。
「……高瀬く…ん?」
震える声を発したのは沢田。
工藤にキスされたのだと、そのとき初めて理解した。
「沢田、屋上行こ」
放課後沢田に声をかける。
「ごめんっ、委員会があるから先行ってて〜」
「ん。待ってる」
沢田は、柔らかく笑った。
………………沢田が天使に見える。
屋上は太陽に照らされ、夏休みが近づいていることを実感させた。
「アイス食いてー」
「翔太、アイス好きなんだ?」
背後にいたのは–––工藤だった。
「工藤…」
沢田と付き合うことになった、と伝えた日以来初めて会話をした。
「あたしやっぱり翔太が大好き」
2週間前の、沢田の言葉がよみがえる。
『私、高瀬くんがだいすきだよ』
沢田への気持ちと工藤への気持ちは全く違う。それだけは分かる。
「工藤の気持ちには答えられない」
「…あたし、悪魔になるから」
「え…?」
瞬間。戸惑った俺の唇に、柔らかいものが触れた。
「……高瀬く…ん?」
震える声を発したのは沢田。
工藤にキスされたのだと、そのとき初めて理解した。
