最初は、『顔!』って即答する杉浦くんに少しひいてた。
だけど真っ直ぐで裏表のない姿が、いつの間にか愛しくなってたんだ。
「はぁ…」
女子トイレの中で、小さくため息をつく。
「あんた、まだ悩んでんの?」
トイレに入ってきたのは、凛だった。
「り、凛…」
あの日から、凛とはまともに話していない。クラスメイトも高瀬くんを除き、凛とは距離を置いている。
「まぁ、あたしには関係ないけど」
「……」
「翔太どこ行ったか知ってる?」
屋上に、いるんだろうな。
でも……
「…ううん」
「そ」
屋上は、私と高瀬くんの秘密基地だから。
私は嘘をついた。
だけど真っ直ぐで裏表のない姿が、いつの間にか愛しくなってたんだ。
「はぁ…」
女子トイレの中で、小さくため息をつく。
「あんた、まだ悩んでんの?」
トイレに入ってきたのは、凛だった。
「り、凛…」
あの日から、凛とはまともに話していない。クラスメイトも高瀬くんを除き、凛とは距離を置いている。
「まぁ、あたしには関係ないけど」
「……」
「翔太どこ行ったか知ってる?」
屋上に、いるんだろうな。
でも……
「…ううん」
「そ」
屋上は、私と高瀬くんの秘密基地だから。
私は嘘をついた。
