三木と俺は顔を見合わせて笑う。 はずもなく。 「なんでこんな金持ち学校のくせに景品ショボいんだよ!」 「そうだぞ!せめてギフトカード五万円とかにしろ!」 「華鳳凰はなぁ!清く正しい高校生活を遅れるような景品しかやらないんだよっ」 要さんは腕をくんで俺たちに言った。 「そんなことよりも!」 「?」 「俺、一応は認めてやったからな」 ――…要さん。