静かな廊下に鉛筆の軽い音が響いた。 鉛筆は止まることを知らずにコロコロと立 ち話をしている金原さんの所まで転がって いった。 金原さんは静かに鉛筆を拾い上げると直ぐ に、 「愛ちゃん・・・?いるの?」 そう、か弱い声で言った。