シュガーポット


「そうかよ。恵梨奈達の気持ちも考えろ

よ。何でもかんでも絶交絶交。

友達も....お前が彼女だって言い張る

愛も。みんな離れてっちまうよ。」



「....」



「じゃあな。俺はもうお前に話しかけるこ

とはないから安心しろよ。」


いい加減苛立ちを覚えて睨みながら溜め息

をつく。



「あぁ。ありがたいぜ」



京からそんな言葉が返ってくると、

京と過ごした毎日が走馬灯のように蘇る。


「....京。俺は....今までずっと親友だと思っ

ていた。あの時絶交されたけど....本当は

ずっと信じてた。いつかまた笑えると思っ

てた。....甲子園、行けると思ってた。お

前、まだ野球やってんだろ?」