ずっと、ずっと。
夢みてた。
叶うことの知らない夢を。
燻る想いの行き先なんて
抱いた時から、知れていたのに。
キラキラ光る女の子
大きな瞳を潤ませて
静かに涙を流せる
ストレートの長い髪
ふわふわ浮かぶ可愛い笑顔
折れてしまいそうな華奢な身体
少女漫画の向こう側。
こちらを見て、笑うそんな女の子達に。
有り得ないとわかっていながら
憧れなんて、してしまうから。
『話したいことがあるの』
なりきったまま、そんな手紙を靴箱に忍ばせて。
馬鹿みたいに胸が早鐘を打って。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…