ずっと、ずっと。

夢みてた。

叶うことの知らない夢を。


燻る想いの行き先なんて

抱いた時から、知れていたのに。

キラキラ光る女の子

大きな瞳を潤ませて

静かに涙を流せる

ストレートの長い髪

ふわふわ浮かぶ可愛い笑顔

折れてしまいそうな華奢な身体

少女漫画の向こう側。

こちらを見て、笑うそんな女の子達に。

有り得ないとわかっていながら

憧れなんて、してしまうから。

『話したいことがあるの』

なりきったまま、そんな手紙を靴箱に忍ばせて。

馬鹿みたいに胸が早鐘を打って。