授業と授業の短い休憩
後ろで君が楽しそうに笑っていても。
女の子と、軽快に会話を弾ませていても。
私はやっぱり、そこから動けずに。
だけど、変わらず前をみて。
ある時は、本を読んだり。
時々は、隣の席の男の子とゆっくり談笑したりして。
決して、君へと振り向いたりは、しない。
どんなに背中を向けてても。
私と、隣の男子の机の狭間。
その空間に身を乗り出して、男子とじゃれあってても。
吐息を耳元で感じるくらいのその距離。
机に突かれたその腕と当たってしまいそうでも。
なにがあったって、私は君の視界から逃げる。


