冬響side
俺は、こいつが死んだ後も受け入れられず、ひたすらぼーっとしていた。
最初で最後の初デート。
馬鹿でかい勇気を出した告白。
今まで地味で取り柄なんてなかったけど、ちゃんとお見舞いに来てよかった。
じゃなかったら、今頃後悔してたんだろうなぁ…
そんなことを思いながら、ふと手に握ってる手紙の存在を思い出して、読んでみた。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
冬響へ
冬響がこの手紙を読む頃、私は冬響をひたすら見つめてる(笑)
まず、私の彼氏になってくれてありがとう。
最初で最後のデートでわがまま聞いてくれてありがとう。
私を好きでいてくれてありがとう。
告白してくれてありがとう。
冬響にはたくさんのありがとうと大好きがあるんだよ。
知ってた?
あ、あと、たくさんの最初で最後のものもあるね。
デートしたときには、ぎゅーってしてくれたし、不意打ちでキスもしてくれた。
すっっっごい嬉しかったよ。
手だって繋いでくれたし、私の行きたいとこも連れてってくれた。
私、冬響のこと大好きだよ!
デートの時に1回だけ言ったよね。
恥ずかしすぎて、あとは言えなかったけど…(笑)
ねぇ、冬響。
ちゃんと幸せになって?
最愛の人とさ。
本当はね、私がその最愛の人になりたかった。
もっとデートして、話して笑ってって、色々したいことあった。
だけど、病気にかかっちゃった。
怖くて、私が私じゃなくなる時もあったと思う。
そんな時は、冬響がいた。
冬響は私にとって、とてつもなく大きな存在で支えてくれた。
桜湖と文面似ちゃうかもだけど許して?
ありがとうとか大好きだよってことを伝えたすぎて、他の言葉がないぐらいだから(笑)
これも桜湖の方にも書いたけど、私が私であったから、今、冬響に出会えた。
あの日、冬響がお見舞いに来てくれたこと、ほんっっっとに感謝してる。
じゃなきゃ私、彼氏いないまま人生終わらしちゃうことになってたし。
私のこと好きになってくれたのが冬響で良かった。
冬響、ちゃんと前に進んでね。
未来のある冬響を私1人のことで縛りたくない。
だから、忘れた方がいいのかもしれない。
でもね、私、本当に冬響大好きだから、ほんの少しでいい。
ほんの少しだけでも、私のこと覚えてて欲しいの。
これが、私からの最後のわがまま。
私の人生短かったけど、すっごく楽しかった。
たくさんの愛情と、たくさんの幸せをもらったよ。
ありがとう以上の言葉がないからなんて言えばいんだろう(笑)
大好き大好き大好き!
ありがとうありがとうありがとう!
足りなーい!(笑)
うーん…引くかもしれないけど、私冬響のこと愛してる。
あー…書いてて恥ずかしいや(笑)
そして(笑)が多いね。
気にしなーいで!
最後になったけど…
私はずっと幸せを祈ってるからね。
冬響がたくさんの幸せに囲まれることを願って、この手紙を書き終えることにします。
ありがとう。
ずっとずっと、大好きだよ。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
手紙を読んでる最中、涙がこぼれてきては、目にすぐ溜まった。
手紙には、俺に宛てられた、たくさんの『ありがとう』とたくさんの『大好き』が詰まっていた。
それを伝えたいのは俺の方なのに…!
全然伝えられなかった。
もっと鬱陶しがられるほどに言っとけばよかった。
でも、あいつにはちゃんと届いてたんだ。
愛してるなんて言われて引くわけねぇし、わがままだって全然わがままになってねぇじゃねぇかよ。
お前の望み通り、前に進んで、幸せになる。
恋愛に関してはわからないけど、他は絶対に幸せになってみせる。
俺が手紙を封筒にしまうと、下の方に書かれてた文字に気づき、止まったはずの涙がまた溢れ出した。
"生まれ変わってもあなたに恋をします"
End⋆。˚✩
俺は、こいつが死んだ後も受け入れられず、ひたすらぼーっとしていた。
最初で最後の初デート。
馬鹿でかい勇気を出した告白。
今まで地味で取り柄なんてなかったけど、ちゃんとお見舞いに来てよかった。
じゃなかったら、今頃後悔してたんだろうなぁ…
そんなことを思いながら、ふと手に握ってる手紙の存在を思い出して、読んでみた。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
冬響へ
冬響がこの手紙を読む頃、私は冬響をひたすら見つめてる(笑)
まず、私の彼氏になってくれてありがとう。
最初で最後のデートでわがまま聞いてくれてありがとう。
私を好きでいてくれてありがとう。
告白してくれてありがとう。
冬響にはたくさんのありがとうと大好きがあるんだよ。
知ってた?
あ、あと、たくさんの最初で最後のものもあるね。
デートしたときには、ぎゅーってしてくれたし、不意打ちでキスもしてくれた。
すっっっごい嬉しかったよ。
手だって繋いでくれたし、私の行きたいとこも連れてってくれた。
私、冬響のこと大好きだよ!
デートの時に1回だけ言ったよね。
恥ずかしすぎて、あとは言えなかったけど…(笑)
ねぇ、冬響。
ちゃんと幸せになって?
最愛の人とさ。
本当はね、私がその最愛の人になりたかった。
もっとデートして、話して笑ってって、色々したいことあった。
だけど、病気にかかっちゃった。
怖くて、私が私じゃなくなる時もあったと思う。
そんな時は、冬響がいた。
冬響は私にとって、とてつもなく大きな存在で支えてくれた。
桜湖と文面似ちゃうかもだけど許して?
ありがとうとか大好きだよってことを伝えたすぎて、他の言葉がないぐらいだから(笑)
これも桜湖の方にも書いたけど、私が私であったから、今、冬響に出会えた。
あの日、冬響がお見舞いに来てくれたこと、ほんっっっとに感謝してる。
じゃなきゃ私、彼氏いないまま人生終わらしちゃうことになってたし。
私のこと好きになってくれたのが冬響で良かった。
冬響、ちゃんと前に進んでね。
未来のある冬響を私1人のことで縛りたくない。
だから、忘れた方がいいのかもしれない。
でもね、私、本当に冬響大好きだから、ほんの少しでいい。
ほんの少しだけでも、私のこと覚えてて欲しいの。
これが、私からの最後のわがまま。
私の人生短かったけど、すっごく楽しかった。
たくさんの愛情と、たくさんの幸せをもらったよ。
ありがとう以上の言葉がないからなんて言えばいんだろう(笑)
大好き大好き大好き!
ありがとうありがとうありがとう!
足りなーい!(笑)
うーん…引くかもしれないけど、私冬響のこと愛してる。
あー…書いてて恥ずかしいや(笑)
そして(笑)が多いね。
気にしなーいで!
最後になったけど…
私はずっと幸せを祈ってるからね。
冬響がたくさんの幸せに囲まれることを願って、この手紙を書き終えることにします。
ありがとう。
ずっとずっと、大好きだよ。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
手紙を読んでる最中、涙がこぼれてきては、目にすぐ溜まった。
手紙には、俺に宛てられた、たくさんの『ありがとう』とたくさんの『大好き』が詰まっていた。
それを伝えたいのは俺の方なのに…!
全然伝えられなかった。
もっと鬱陶しがられるほどに言っとけばよかった。
でも、あいつにはちゃんと届いてたんだ。
愛してるなんて言われて引くわけねぇし、わがままだって全然わがままになってねぇじゃねぇかよ。
お前の望み通り、前に進んで、幸せになる。
恋愛に関してはわからないけど、他は絶対に幸せになってみせる。
俺が手紙を封筒にしまうと、下の方に書かれてた文字に気づき、止まったはずの涙がまた溢れ出した。
"生まれ変わってもあなたに恋をします"
End⋆。˚✩

