「大貴、話って何?」


「話?ないよそんなの。
せっかく1ヶ月ぶりなのに
2人がいて乃愛の顔すらみえないしさ」


大貴ぃぃ


優しさダダ漏れだよ


私も1ヶ月ぶりの生大貴だから


幸せっ♪



「本当は今すぐハグしたいところだけど
学校なので♪」


語尾に♪をつけるほどニッコリした笑顔で大貴は言った。



この1、2年の大貴はやたら私にかまってくる



この前のハローウィンパーティーのときだって



私を見た瞬間ハグしてきたし。



何かしたっけ?



「あ、でも話あったや。
今週の金曜の乃愛のラジオのゲスト
誰だかわかる?」



乃愛のラジオ



Day after dayのことだ



私のラジオは金曜の朝にしか



誰がゲストなのか分からない。



スタッフさんと、ゲストさん本人はしってるんだけど


リスナーのみんなも、私も金曜の朝に知る。



私のラジオは、結構有名な方がゲストに来ることが多くて(ありがたいことにっ!)



来週のゲストは分からないけど



毎回リスナーさんは増えてきているんだ



「ゲストは、金曜の朝じゃないと私は分かんないよ?」



そう言った私の顔をみて大貴は意地悪そうに微笑んだ。