「…わかった」



ぽつりとそう言った里佳は
その場で立ち上がって


そして私を見下ろした。



「ユメ」


私の名前を呼んだその声に
少しだけ身が縮む。



…だけど

「私は反対なのは変わらないよ!

でも、泣いた時や、辛い時、悩んだ時は今度こそ私に言ってね!

その時は柊先生に
噛み付きにいってやるから!!

…私だってユメの力になりたいんだからね?

人の事気にしないで
自分の気持ちに正直な今のユメ、
大好きだよ!」


優しい声でそう言って笑ってくれた里佳を見て、ほっと安心して涙が止まらなくなった。



「ええぇ!?
なんで泣くのよ~」


「わかんないよ~」



里佳は慌てて私を抱きしめてくれて
その温もりに更に沢山の涙が溢れてきた。





「里佳…ありがとう。

大好き!」

「知ってるよー」


抱きしめ合う私達を見ていた功太くんは
安心した表情で空を見上げていた。