熱を測ると39度を超えていて。



「陽一?
薬はちゃんと飲まなきゃだめだよ。

飲める?」



凄く汗をかいて苦しそうで心配で仕方ない。



「…ユメ
…口移しで飲ませろよ」



「何それ
こんな時になに言って……」



「あ~ぁ
俺が死んだらお前のせいだ…」



高熱の病人が何言ってんの?!

冷静な頭ではそう思うのに

付き合ってもいないのに
口移しをする事に抵抗あるのに、

陽一が辛そうにしているのを見ていられなくて


「……わかった…」


恥ずかしくて恥ずかしくて
堪らなかったけど

陽一に初めて自分から唇を重ねた。