自分の気持ちを認めた次の日の朝、
私は静かな喫茶店にいた。
将人は午後から部活で、
待ち合わせは午前中になった。
…~カラン
喫茶店のドアが開いて、
将人が私の向かい側に座った。
「ごめんな待たせて
久しぶり、ユメ」
「うん」
久しぶりに見た将人は髪の毛が短くなっていて、少し大人っぽくなったように感じる。
前までは当たり前に隣にいたのに。
しばらく天井を見て、
ゆっくりと深呼吸して。
「……長い間、
答えをだせなくて…ごめんね…
私…陽一の事が好きなの…。
だから…もう
将人とは....付き合えない…」
私の告白に将人は全く驚いた素振りを見せずに寂しそうに微笑むと、
「…うん、解ってた…」
一言そう…言った。