君が隣に引っ越してきたのは

こんな晴れた春の日だったね。

君は引っ込み思案で、話しかけたのも私からだったね。



「ねぇねぇ!おなまえなんてゆうの?」


君は一瞬びっくりしたような顔して

すぐに真っ赤な顔を隠したね。


「わたしね、かなっていうの!よろしくね。」


すると男の子が顔を上げて


「おれ・・・なまえ・・・れい・・・」


私は嬉しくて思わず笑顔になった。

『れいくん』もつられて笑顔を見せてくれた。

その優しい笑顔が好きだったよ。