相合傘〜黒板のジンクス〜


何度か目が合った


藤堂さんは勝ち誇ったような感じの目を私にしてきた

私に向けて『これは私のだから』とでも言われているような気がした


私に見せびらかすかのように耕祐にぎゅっと抱きつく

お願い‥耕祐だけは‥

藤堂さんを抱きしめないで‥

耕祐‥お願い‥‥


そんな願いは儚く散った

耕祐もそれに応えるかのように抱きしめる


こう‥すけ‥