何度か目が合った 藤堂さんは勝ち誇ったような感じの目を私にしてきた 私に向けて『これは私のだから』とでも言われているような気がした 私に見せびらかすかのように耕祐にぎゅっと抱きつく お願い‥耕祐だけは‥ 藤堂さんを抱きしめないで‥ 耕祐‥お願い‥‥ そんな願いは儚く散った 耕祐もそれに応えるかのように抱きしめる こう‥すけ‥