藤堂さんと目が合ってしまった
「っ‥⁉︎」
体がピクッと動いた
ただ私はその光景をじっと見てることしかできなかった
何もすることができない
ただ黙って立ち尽くすだけ
「ねぇ、コー君。ずっと姫夏莉のそばにいてね。ずっとだよ」
「あぁ、わかってるよ」
何を言っているの?
今の状況の理解ができない
え?じゃあ耕佑は藤堂さんと付き合ってたってこと?
じゃあ、私の思いなんて‥
あ、そうか
だから私が黒板に描いた相合傘を見て消せって言ったんだ
耕佑にとっては彼女がいるのに好きでもない人にそんなもの書かれたらいい迷惑だもんね

