ビオラ、すずらん、年下の君



我が眼球に映ってしまった下着姿の女の変なポーズもホント不快。

馬っ鹿じゃない?イイ歳して。ここは神聖なる職場だよ?

いくら暇だからって…


こんな愚痴、友達にも言えないよ。
一応最高学府まで出たのに、勤め先がこんなだなんて。
皆、それなりのことで働いている。


羽田さんに相談しようかと思ったけど…それも躊躇していた。


『結婚を前提に交際』という申し出にまだ返事をしていないし。


多分、聡太君のことがなければ、OKの返事をしていた。
羽田さんはいい人だし、結婚相手としては合格ライン。既にお姉さん夫婦が家業を継いでいて、義父母と同居しなくいいし転勤の心配もない。

何より温厚な性格だから良き家庭人として、妻や子を大事にしてくれるだろうな。

外見は好みかと言われれば、正直ちと違うけど…それは言いっこなしだよね。


人生で多分、こんなチャンス滅多にない。逃したらあっと言う間に30歳過ぎちゃう。8歳も年下の高校生に片想いしている場合じゃない。分かってるのに…


私って、馬場友と同じくらい馬鹿なのかも?


とりとめのないことを考えているうちに退社時間になり、私は帰り支度を始めた。