ビオラ、すずらん、年下の君

そして、今も慌ただしく帰り支度をしながら、2日後の聡太君の誕生日にプレゼントを渡す光景を思い描く……私。





「マジ?いいの?」


聡太君の広角がきゅ、と上がる。
切れ長の目が柔らかな曲線になって下がる。


「開けていいっすか?」


2日後。朝のバス停でプレゼントの紙袋を手渡すと、私の想像以上にGOODな反応で。


「いいけど、中身は普通のタオルだから。期待しないで」


まだバクバクする心臓を宥めながら、私はあっさり種明かしした。
本当になんでもないタオルマフラーで、高いものでもないのに、聡太君はとても喜んでくれた。


「俺汗かきだから助かります。今日暑くなりそうだし」


そう言って、ネイビーブルーのそれを自分の首にくるりと巻いた。

紙袋はスポーツ・バッグに突っ込んで、そのまま格好で登校する気みたい。

君が汗かきなんて嘘みたい。髪はサラサラ、いつも涼しそうな顔してるのに。

いつものように2人並んでバスの座席に座った。


「聡太君、人気者だから下駄箱にプレゼントがいっぱい入ってるんじゃない?」


「ないっすよ、そんなの」


私のしょうもない質問に、聡太君苦笑い。