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2週間たっても花音の様子は変わらなかった。

ただボーッとして、食事と睡眠だけをしていた。

美音が話しかけても、頷くか首をふるか、つまり声は出さずyesかnoかだけを表現していた。





そんなある日だった。

「侵入者です!」

家の警報が突然鳴り響いた。

「どうしたの!?」

美音が1人の家政婦に聞く。

「正面玄関から侵入者を確認しました。」

「門番は?」

「何かスプレーのようなものを目にかけられたようです。」

スプレー?

こんな豪邸だ。

泥棒が入ろうとしてもおかしくない。

しかし、この家の防犯システムを破ることはできないと美音は読んだ。

そして、何もすることなく再び花音の部屋へと戻った。









そのときだった。





















「花音!どこにいる!?」











玄関付近から叫び声がした。

美音はこの声に聞き覚えがあった。

しかし、異常に反応したのは花音のほうだった。

キャリーバッグを持ち部屋を飛び出したのだ。

「お姉ちゃん!?」

「あの声は悠紀さんの声。」

悠紀さん…!

美音は頭の中がすっきりした。

「悠紀さん!私はここにいます!」

今度は花音が叫んだ。

すると神無月が来た。

「逃げるぞ。」

そう言って、神無月は花音の手をとり、外へと駆け出した。