Share Heart

私は引っ張られるように、少しずつ進んでしまっていた。

離して…

気持ち悪い…








「なにしてんの?」










この声は…









神無月。

「俺の彼女に何してんの?」

彼女…?

「迷ってたみたいなんで、助けてあげてただけですよ」

男はニコっと笑っていた。

でも、私はきちんと男の舌打ちを聞いていた。

すると、神無月は私の腕を男からつかみとり

「花音、帰ろっか。」

私はまたもや引っ張られるようにして、神無月についていった。

「あ…の…ありがとう…ござい…」

「なにしてたの?」

「えっ…」

「あんなとこで。昴は?」

「えっと…今日は補習で…」

私は神無月にされるがまま。

どこに向かっているのかすら分からない。


「バカじゃないの?」

「えっ?」

「あんな男に引っかかって。」

そんなのわかってるよ…

言われなくたって。

「…よかった。無事で」

神無月は前をただ向いて、そっと微笑んだ。