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今原はうつむきながら

「そっか…」

とつぶやいた。

そうだよね…そうなるよね…

誰だってこんな話されたら嫌味に聞こえるよね…

私がまだ中学生だったころ。

女の子の友達に今と同じ話をすると

「いいなぁー!!花音ちゃんって金持ちなんだー!」

と言われた。

私はそれが嫌なのに。

誰もわからないよね。

金がたくさんあれば幸せ?

そんなの誰が決めたのよ。

それも間違ってるし。

持ってれば不自由はしないかもしれない。

でも、それなりの代償を払って今の自分があるのだ。

私の気持ちなんか…










「大変だったんだな」










今原がそう言った。

うつむきながら。

そっと吐いた。

「俺…ずっと『金持ちっていいな』って思ってたけど、いいことばっかじゃないよな。当たり前だよな。」

うん。

そうだよ。

人間生きてれば悩みくらいあるよ。

君が分かってくれて良かった。

「じゃあ…昴のことを教えて…?どうしてここに入ったのか…」

そんな君を知りたいと思った。