「知ってからは自分が…縄に縛られてる感じがして…そんな自分が嫌で…一回だけヴァイオリンの教室を休んで、友だちの家に遊びに行ったの。そうしたら、友だちの家までお母さんが来て、すごい剣幕で怒られた。『何してんのっ!?』って。でも、やっぱり言われるのは『父に恥をかかせる気?』っていうことで…何年も会ってない親のことを尊敬しろって言われてもって感じだった。だから、家を出た。私が行ってたところは高校はなかったし、ちょうど良かった。しかも、私が寮に入るって言っても何も反対しなかったし…なんでかは分からないけど…それで私はここに来た…っていう感じかな。」
私はやっと話終えて、ふぅっと一息ついた。
「今は?親とはどうなってんの?」
そう聞かれて、私は首を小さく左右に振った。
「まだ家を出て一週間もたってないけど…今のところは連絡してないよ。少なくともこっちからする気はないし、向こうから来たら強制送還されても困るから出るしかないけど…」
強制送還だけは絶対に避けなければいけなかった。
あの父のことだ。
地位と名誉のためなら、娘の不幸も考えないだろう。
シェアハウスを抜けるだけで済めばいいが、下手をすれば自主退学をすることになるかもしれない。
そうなれば、また規律の厳しい私立へと編入だ。
習い事のオマケ付きで。
そんなことは絶対に嫌だ。
もうあんな生活なんてしたくない。
なんとしてでもあの空間から抜け出すのだ。
私はやっと話終えて、ふぅっと一息ついた。
「今は?親とはどうなってんの?」
そう聞かれて、私は首を小さく左右に振った。
「まだ家を出て一週間もたってないけど…今のところは連絡してないよ。少なくともこっちからする気はないし、向こうから来たら強制送還されても困るから出るしかないけど…」
強制送還だけは絶対に避けなければいけなかった。
あの父のことだ。
地位と名誉のためなら、娘の不幸も考えないだろう。
シェアハウスを抜けるだけで済めばいいが、下手をすれば自主退学をすることになるかもしれない。
そうなれば、また規律の厳しい私立へと編入だ。
習い事のオマケ付きで。
そんなことは絶対に嫌だ。
もうあんな生活なんてしたくない。
なんとしてでもあの空間から抜け出すのだ。


