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そのあとすぐに先生に見つかった。

気づけば時計の短針は7時をさしていた。

部活以外の活動は7時までと校則で決まっているのだ。

私たちは解散せざるを得なくなり、残りの話は後日ということになった。

いつも通りの4人で帰ろうと思っていたのだが、木野と島井はよるところがあるからと2人で行ってしまったから今井と2人でシェアハウスに向かっている、という現在の状況。

仲が悪いわけではないが、これといって話題がなく沈黙が流れていた。

それを遮るように

「昴の案ってなんだったの?」

と聞いた。

「あん?」

「文化祭のだよ」

「あー、できるかわからないけどファッションショーなんてどうかな?と思ってただけ。」

ファッションショー?

「洋服も自分たちで作って、ヘアメイクもして、モデルも自分たち。それだったら結構いい感じになるんじゃないかなと思ってさ。でも、案外大変な気もするんだよね…」

「それ!すごいいい!」

心が高鳴った。

「私は賛成だよ!」

「珍しいじゃん。そんな本心むき出しにする感じ。」

「わかんないけど、すごい楽しそうだと私は思うよ!それがみんなに通るかはまた別問題だけど」

「まぁな。まだ2クラス合同でやるのも決まったわけじゃないし、何も決まってないもんな。」

自然と1つため息がついた。

「普段は仲いいくせに、なんでこういうときになると協調性がなくなるんだろ。バカみたい。」

「ほんとな。しかも、花音のクラスの実行委員、結構中心のほうにいそうな奴だったじゃん。」

「そうなんだよ。いつも一緒の子も今日だけは協力的じゃなくて。でも、祝さんは良い人だと思うよ。」

「俺のクラスの実行委員は逆に普段地味な奴だから影響力がなさすぎてまとまらねぇ。あんなんじゃ話し合いがただのおしゃべりになる。」

「だからといって、私たちも文句言えるほど偉い立場じゃないけどね」

「確かにな。変わってやったところで同じ状況になる気がするよ」

2人でクスッと笑う。

私たちはいつもこんなだ。

爆笑するような話をするわけじゃないけど、落ち着けるような。

そんな関係。

友達ってきっとこのくらいの関係が良いのかもな。

今井なら私のこと助けてくれそうだし。

って、何考えてるんだろ。