「マジキモくない?」

「何で学校来てるの?」

「ほんとムカつく〜」

私の名前は香坂 美穂。
北宮高校に通う高校生。
今日もいじめられている。
何で直接言わないのだろう。
何で何もしてないのに
陰口を言われないといけないのだろう。

まぁ、そんなのはいつものことだ。
学校に行って、陰口を言われ、
物を隠され、ロッカーに
ゴミを投げ込まれ、机に落書きをされ…
何のために学校に行くのか
意味がわからなくなる。

そんな私の1日の楽しみはというと…
学校の帰り道、一緒に帰る友達や、
彼氏なんかもいない。
というかいらないんだ。
そんなことを考えながら、
路地裏の不良のたまり場に向かう。

「何だてめぇコラ?」

「何しに来たんだ?あ?」

「入場料払えよぉ?」

バカみたいな口調で話しかけてきた。
何もしてないのに、
何もしゃべってないのに、
何でお金を払わないとダメなんだろう…

「黙れ、雑魚ども」

少女が言うとやはり不良は怒って

「あぁ?何だてめぇコラァ!!」

「ぶっ殺すぞ!」


ドコッバコッゴンッバキィッ


4人いた不良が次々に倒れていった。
そして後ろにも
1人男の人が立っていた。

「貴様も仲間か?」

尋ねると男は震えながら震えた声で

「しゅ、しゅびばせんっ」

と言って泣きながら走っていった。

それはさておき実はこの少女はいつも
学校でたまったストレスを
不良のたまり場で晴らしているのだ。
いじめられっ子で
いじめられているうちに
喧嘩が強くなったのだ。

学校で喧嘩をしてしまうと
色々と問題になってしまうが、
不良を痛めつけることは
悪いことではないはずだ。
…多分。

これがこの少女の毎日の生活である。