重役フロアに


「副社長に呼ばれました、田野倉です」


「伺ってます」





ドアがあき


「やあ・・・・なっちゃんおいで」



「私に?秘書さんといくものではないでしょうか?」


「つれないな、なっちゃんとは旅行に行った仲でないか?」


「・・・・またおじさまに聞いたんでしょ?どこに接待に?」


「あれ嘘、こうでもしなければ逢ってくれないではないか、違うか?用件は、朝夕の送迎するからな」


「要りません、副社長狙いのかたにいろいろ言われるのが辛いから・・・おじさまに許嫁破棄いいます」



「かまわないで、今更・・・いきなりいなくなって、出てきたらナンパするって・・・・」




仕方ないんだ、親父の仕事であちこち行ったから・・・


「話それだけですか?」


「今日、送るからな」


「結構です」