「…あー。」 「どうしたの、ゆい」 「なんでもなーい。 それより、美羽。佐野くんはいいの?」 「あっ!呼ばれてるの忘れてたっ! ちょっと行ってくるっ!」 「はいはーい」 ほらね。 美羽も、佐野くんのこと、嫌じゃなくなってきてる。 結局、はじめから好きだったんだよ。 さぁて…、私はどうするかなー。 そういえば、テニス部の子に教科書貸したままだっけ。 取りに行こうっと。 …ん?