唯一愛した君へ




由美子はそんなあたしに困った表情を浮かべていた。


『どうしてそんなこと知りたいの…?』


そう聞かれると、あたしは口をつぐんでさっきまでの勢いをなくした。掴んでいた手が力を無くし離れ、空中へぶら下がったた。



言えない、なにも…。


そりゃそうだ。いくら仲間だからといって、いきなり教えてと言われたら『どうして?』と聞くはずだ。


あたしは足元をただ見つめていた。拳をぎゅっと握って。




『はあ…』


由美子のため息が聞こえ、顔をあげるとカチッとライターのふたを開いていた。

ぼお…とタバコに火がつく。



『本当はこんなこと、優梨には教えたくないんだけどね…』


それはあたしを心配した口調だった。