唯一愛した君へ




『優梨っ!来たよ来たっ!』


笑顔ではしゃぎながら、あたしの隣に座った。


『どれ?』

『あーれーっ!』


美桜が指指した先には、このクラブの雰囲気には似つかない“爽やか好青年”だった。


『…美桜?あの人、場所間違えてるんじゃない?』


あたしが半分本気でそういうと、頬をぷーっと膨らませた。


『もー!あれでも踊りはかなり上手いんだよ!?優梨だって見たら絶対惚れちゃうよっ!!』


それはない…と言いかけたけどやめた。またややこしくなりそうだから。



『話しかけてくれば?あの人、今一人みたいだし』


『う、うん…!』


そう頷いたものの、美桜はなかなか話しかける決心がつかないようだった。



『はぁー!駄目っ!優梨途中まで着いてきてぇー!』


涙目で可愛くねだられた為断るに断れず、途中までついていく。