しかしそんな鷹巳に合わせていたらあたしは留年確実だ。
それだけは避けたい。もう来年卒業なのだから。

これからは少し真面目に出ようかな…とそんなことを考えていた矢先。


学校に行くと美桜が話しかけて来た。



『優梨〜最近どうしたのよ?全然学校来ないじゃん。ま、あたしもあんま来てないけどね〜』


美桜とは最近メールのやり取りだけになっていた。


『…まぁねっ。面倒臭いし!』


『ま、あんたはそうだろうね〜』


適当にごまかすと、美桜は指で自分の髪をくるくるいじりながら呟いた。
…教師達のことを指しているんだろう。


まだ美桜達のグループに入る前のこと…そんなこと当事者の自分はすっかり忘れていた。



頭の中に、あの頃が蘇ってくる。


自分で言うのもなんだけど、あたしは頭が良かった。入学式では生徒代表の挨拶なんかもした。
それが影響したんだろうけど、教師はあたしに期待していた。