あんなに空は青いのに。
うざい程に、眩しい日差しを向けてくるのに。
…煙草。そう思って無意識に探ったが、なかった。当然だ。
そういえば、最初の頃は煙草が吸いたくなっては、苛つく日々だったな…。
今更ながら、よく頑張ったなと思う。
でももう、今日でそれも終わりだ。我慢なんて、しなくていい。
けど…心は、晴れなかった。
―――気付いたんだ。
約2年ぶりに出れた外の世界は、また灰色くなっていた。
何処にも戻りたいと思う場所はない。
また、俺は……光を失ったんだ。
『…ここ出たら、真っ先にあの噴水に来いや』
………あいつの、言葉が耳元で響く。

