唯一愛した君へ







そう、今の俺は、

黒鷹の総長だった梶木鷹巳ではなく。




ただの、梶木鷹巳だから…。











『…てめぇは俺の何を知ってんだ?』



振り返り、そいつを冷静に見据えた。




そいつはびくつきはしたが、まだ俺に挑戦するような瞳で睨み付けてくる。






まるで、野良犬みてぇだ。




――――周りは敵ばかり。



そう思ったと同時に、どこか、その瞳を知っているような気がした…。