世界には、何億人もの人が生きてる。






その中で――…たった一人。







………………
……………………




高くそびえ立つような真っ白い高級マンションに、俺は連れて来られた。



君は慣れたように中へ入っていき、エレベーターの階数を押して。







ピーンポーン――




一つの部屋の前に俺達は立ち止まった。

横の君はわくわくしている。



余程、楽しみなのだろう。






少し妬ける気もしたが、そんな君の姿が愛おしく感じた――…。

























唯一愛した君へ














『愛してる』





fin.