『そうだ…鷹巳って、食べものの好き嫌いも多そうだよね。…よく生きてたね!』
ケラケラ笑いながら、鷹巳の顔を窺うと、ちょっとビターな怒った顔。
『……お前、言うようになったじゃねぇか。あいつの影響か?』
怒っているけど、口調は優しくて、全然恐くない。
『そうかも』
ニッと。笑って言い返すと、困ったようにクスッて笑って。
『前言撤回だ。お前も変わったよ』
世界に風が吹く。
あたし達の間に風が吹く。
『…あたし、鈴木優梨!』
あたしは自分の名前を叫んだ。
鷹巳は、キョトンとしては?と言う顔をしたけど、口角を上げ――…フッと笑う。
『――梶貴鷹巳』
お互い、ここから始めよう…?

