唯一愛した君へ





『…何泣いてんだよ…?』



あたしの頭を撫で、涙を流す顔を覗き込んで、笑顔を向けてくる。優しい柔らかい……笑顔。




『…初めてだから』



いつもあたしだけが追い掛けていると、思っていたから。


好きだと言われた瞬間、涙が自然に流れた。




『…そうだな。やっと言えた』



ドキッ、とする。

その笑顔は、見たこともないくらい、少年を感じさせた。



ずっと、年上に見えていた。
シンよりもずっと、大人に見えていた。

でも、きっと、ただの未成年。
あたしと同じ19歳。




『鷹巳…変わったね』


生き生きしている。
初めて会った時の、目は微塵もしていなかった。



『……あぁ』


低い声が、あたしの全身に響き渡った。