だから……チャンスだと、思った。
嬉しかった。やっとやめれる。
抜け出せると思った。
でもきっとその代償だったんだ。今までの罰だったんだ。
別れなければいけなかったのは……辛かった。
けど刑務所に入って最低2年は出れそうにねぇのに、俺の我が儘で付き合ってるのは、優梨が可哀相だと思った。
もっと良い奴を見つけて。
幸せになってほしい。
俺のことは忘れていい。
俺が出たとしても、他の奴と幸せになっていたならそれでいい。
だけどもし、まだ一人だったら…幸せじゃなかったら―――…。
『…………好きだ』
そう、言うつもりだった。
初めて人を愛した。
女嫌い…っていうより、人間が嫌いだった。人間不信に近かった。
そんな俺が、人を愛した。
始めはありえねぇと思った。
付き合ったのだって、ただおもしれー奴だと思ったからだ。
それなのに、本気になっていた。
でもそんなの…俺には許されない。
冷たくしたり、ずっと気持ちを隠して、押し殺して、バレないようにしていた。
けどやっぱ、難しかった。
そんな簡単なもんじゃなかったんだ。
この気持ちは。

