あたしはやっぱり目を逸らすことなく、見つめていた。
あたしの横にきた。
今気付いたが、ナンパ野郎達もあたしと同じようにその人を見ていた。
ナンパ野郎の肩を掴むと、力を入れてぎゅっとしただけなのに、そいつは悲痛を叫んだ。
す、すごい…
うろたえることなく、
ごく自然とやってのける。
というか、平然とした顔をしていた。
痛がってるのを見て、手を放したかと思うと、今度は胸倉につかみ掛かる。
そんな動作でさえ、冷静で淡々としている。だけど、なんともいえないような威圧感があった。
『おい、てめぇら今度その面見せたら殺すぞ…』
ヤ○ザみたいな、ドス効いたの低い声ではなく、ただ低い声なのに背筋が凍るようだった。

