唯一愛した君へ








……あの日から10日後。




それは―――…今日。







『あいつに会ったんや…』



シンの顔は――何故か安心しきったような表情を浮かべていた。





『…優梨がいつもあいつを探してた噴水んとこ。そこにあいつおると思うから……行け』



はっきり、としていた。

少しだけ肩が震えた。




『そしたら、別れなきゃいけないの?…それなら行かない』



あたしはシンの側にずっといる……。




『……俺は受け入れない』



え…?冷たい冷たい声に、あたしは戸惑うしかなかった。



『どうして?行かないのに…別れなきゃいけないの?』



『優梨、選択肢は一つだけや』




――あいつんとこ行く――


そんだけや………。



涙がポトポト落ちていく。
床を濡らしてく。



そんなあたしをシンは…腕を引き立ち上がらせて、玄関まで連れていく。