え……
あたしは、声のする方へと振り返った。
目を大きく見開いた。
目の前の光景が信じられなくて、息をするのも忘れた。
「……う、そ…」
恋しくて、恋い焦がれた…
たくさん探しても、見つからなかったのに。
会いたい会いたいと
願い続けて、
何度も切なくなった。
心にもどかしさが溜まっていた。
『嘘じゃねーよ。まあ…気まぐれだから、そんな期待されても困るけど』
なのにポンッと、現れた。
ずっとすぐそこにいたかのように。
その瞬間、恐怖なんて吹き飛んでいて、まったく忘れていた。
「…あたし、あなたに聞きたいことがあるの!」

