『でも、忘れられなかった…ていうのはすごいなぁと思う』



『ん。なんでや?』


あたしの言葉に、シンは少しキョトンとした顔をした。




『だって長い間だよ?忘れないにしても、気持ちは側に居なきゃ冷めちゃうよ』



そういったら、シンは目を細めて軽く笑った。


それから、ぽんぽんってあたしの頭をやって。




『それだけ本気やったってことや…』




カチッ


シンは珍しく、煙草を吸った。