唯一愛した君へ





こいつ、目がヤバイ…



男の瞳を見たとき、そう思って初めてそいつに恐怖を感じた。

このまま殴られても全然おかしくないような、雰囲気を醸し出している。


もう一人の仲間も、そいつを煽りながらニヤニヤしていた。



最悪だ…


なんでもっと上手くかわさなかったんだろう。
そしたらこんな面倒なことにならなかったのに。



恐怖で流れそうになる涙をぐっと堪える。


あーあ…。
せめて少しでも綺麗な顔であの人に会いたかったな。


殴られた顔じゃなぁ…。


そしたら当分、直るまで探せない。また会えない日が続くのか。



一体いつになったら、もう一回会えるのかな――…?






『…とりあえず叫んどけば?そしたら助けないこともないけど』