『シン、ありがとう!』
『学校の中までは俺、行けへんしな!なんか言われたら言うんやで?』
なんだかんだ言って、行けって言ってたのはシンなのに、心配してくれてるんだね。
くすっと笑いが出る。
“裕也”を紹介してくれたのも、全部あたしの為。
不登校気味だった学校を途中から行くなんて、勇気がいる。
だって最初の内はみんなから変な目で見られそうだし。
だから、やっぱり嫌だなって内心では思ってた。
でも…少しだけ安心して、心強く感じた。
あたし、留年してるかな?
まだしてないといいな。
ここからまた、始めよう。
過去はもう振り返らないで…
前を向いて歩き出そう。
きっと、出来る気がするよ。
……シンがいれば。