唯一愛した君へ





『えぇ!それはずるいよぉ!』





今はシンの部屋にいる。


シンの家は高級マンションで、しかも一人暮らしらしく、

最近では週に1回は泊まりに来ている。





なんだかわからないけれど、ソファーに座り、地図にマーカーで赤線を引いているシン。

その傍らでブーブー文句を言うあたし。



『ずるいもあらへんよ。交渉や、交ー渉っ!』



そういわれ、あたしは頬をフグみたいに膨らます。



『意地悪ぅ〜!』


いじけるあたしをみてクスクス笑う、シン。



『なら、学校に行けばええやろー?』



赤線引きが終わったのか、

クッションを抱え、顔を埋めるあたしの方を向いて、

クッションを奪い取ろうとする。