バタバタ。

病院なのにこのうるささ。

いや、病院だからか。

とにかく今は、俺はおとなしくする。しかないのだ。

ガチャ。

誰かが、俺の病室を開けた。

「先生じゃん。どうしたの?」

「ドナーが……見つかったよ。」

「い、今なんて。」

「ドナーが見つかったんだよ。」

「ホントですか?俺、絶対、手術受けます。親のためにも、、麻莉のためにも。」

「ほんとかい。じゃあ、親御さんに伝えておくよ。」

「おねがいします。」

先生は大急ぎで、走り回っている。

俺もゆっくり麻莉のところへ向かう。