俺達は、昨日とは違う恋人同士になった。

毎日、俺があいつのところに行く。

たくさん話しをする。

願い事が1つ2つと増えていく。

約束もした。




でも、その幸せは長くは続かなかった。



だんだん、麻莉の体が弱っていった。

進行のサインを俺は、見逃してしまった。

話している最中に、咳をする。

だんだん激しくなる咳。

大丈夫と言う麻莉。

その言葉を信用してた俺。

あの時、看護婦を呼んでいれば今は、こんなふうにならなくてすんだのに。

あいつは、集中治療室に横たわっている。

半年前に眠ったままだ。

(そろそろ起きてくれよ。このまま死んじゃうのかよ)

俺は、何にもできない。

彼氏なのに。何でも言って欲しかった。

俺は彼氏失格だな。